2nd
立ち上がろうとする君に捧ぐ
君への応援歌 全力注ぐ
つか辿り着く その時まで
希望胸に 扉開いて行こう
~君に捧げる応援歌~ hippy
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病気は人々を不幸にする。日に日に体を蝕んでいき、最後は死に至らしめる。病気になった本人も不幸にするし、周りの人まで不幸にする。
人は皆、こんなことを言うかもしれない。
病気にさえなってなければ、今頃もっと楽しい毎日を過ごしていただろうに。
こんな風に、同情されるかもしれない。
僕は不幸だなんてそうは思わない。病気になったことは「不運」だったかもしれない。でも、「不幸」なんかではない。病気になって気付けたこと、感じたこと、成長できたこと、出会った人…病気にならなければ、到底得られなかったものが沢山あるからだ。病気になってなければ、今頃きっとブログなんか書かずに大学受験に励んでいたと思う。病気になっていなければ、あなたに文章というものを通して出会っていなかったと思う。
不運は病気を運んでくる。でも、病気は幸福を運んでくる。
人よりも何倍も苦しい思いをし、やりたいことができない憤りを感じ、唯一理解してくれたたった1人の恋人さえも幸せにできず別れた。それでも、そんな非日常の体験をしたからこそ、日常で感じられること、考えれることが多いと思う。
日常は当たり前が重なった奇跡なんだって。
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このブログを始めた最初の記事に書きましたが、今の僕の人生は2ndseasonです。それはどういうことなのか。
僕は多数の病気を抱えています。病名は詳しく書きませんが、何個かは一生治りません。死ぬまで治りません。病魔に殺されることだって大いにあり得ます。ブログの更新が止まったらご察し下さい。。。空を見上げればきっと僕はいますから。
このブログは、病気をたくさん抱えている学生の生き様です。何を思いどう生きたのか、少しでも文章という形でこの世に残しておきたい。そんな思いからはじめました。
今までは、到底考えられなかったんですよ。そんな前向きなことは。でも、大切な人に相談したり、死にたいって言って怒られたり、色々経験して気付きました。生きてる限り、明るく生きなきゃダメだって。だからこそ、病気と闘いながらも明るく生きる僕の生き様をこの世に残しておきたいと思います。
それから、
宝物に気づきました。
意外とすぐ近くにありました。
たくさんありました。
僕は本当に幸せでした。
人に恵まれていました。
応援のメッセージを送ってくれて。
会いにきてくれて、他愛もない話をして。
本当にあの頃と変わらない。
人の縁は、そんなに簡単に切れないんです。
いい宝物を授かったなぁ。
やっぱり、死にたくないや。
目の前に、こんなにも愛すべき世界が広がっているというのに。
5年生存率が 20% であると告げられたあの日。
あぁ死ぬんだ、と本気で思いました。
学校に行ったり、友人と遊んだり、
そんな当たり前のような生活はもうできない、
僕はこの世を去るんだ。
涙が溢れて溢れて止まらなかった。
悔しかった。
本当に悔しかった。
でもさ、
崩れ落ちた自分に手を差し伸べてくれる人がいて。
倒れないようにと支えてくれる人がいて。
前を向けるように背中を押してくれる人がいて。
僕はあなた方がいなければここまでこれなかったんです。
頑張れ、負けるな、
そんな一声に何度救われたことか。
ありがとう。
本当に、本当に、ありがとう。
どこからともなく、追い風が吹いているような気がして、
多分それは、僕が恵まれているからなんです。
病気になって、全てが変わりました。
変わったと思っていました。
でも違いました。
変わったのは、自分の身体のごく一部だけでした。
家族も、友人も、先輩も後輩も、先生も、何も変わらなかった。
みんないつも通り接してくれました。
僕は患者である前に 1 人の人間でした。
学校を卒業する前に死ぬと思っていて、もう社会には出られないと思っていて、学校に通う意味さえ分からなくなっていたけれど、友人には恵まれた。
今を全力で生きようと思ったんです。
患者としてではなくて、1 人の人間として生きようと思ったんです。 患者であることを忘れさせてくれた人がたくさんいたんです。 そのおかげで、今僕はここにいます。
あなたもわたしも、いずれ死にます。
命は有限です。
だからこそ、いちはやくそれに気づくことが重要なんです。
僕は病気を決して悪者扱いしようとは思いません。
むしろ逆です。
僕は病気に、この世界の美しさを教えてもらいました。
空が青かったり、パンが美味しかったり、朝気持ちよく起きられたり、
病気は、そんな些細なことで心が満たされるほど幸せになれるようにしてくれたんです。
生きている今この瞬間がどれほど掛け替えのないものなのかを伝えてくれたんです。
そして今日、本当に何事もなく今日という日を迎えることが出来ました。
だからこそ、こう言えるんです。
ありがとう。
明日も生きよう。